山中校長コラム


[2019/08/01] 夏休みにチャレンジしよう ~ 社会の動向に関心を持とう ~

夏休みが始まります。夏こそ今までなかなか取り組むことができないことに、チャレンジする絶好の機会だと思います。ぜひ、普段出来ないことを実践してください。

その一つに、新聞を精読し、気に入った記事をファイルすることをして欲しいと思います。そこから新しい知識・課題などを得て、「なるほど」と思ったり、「こんなことを実践してみよう」と行動を拡げ、充実した時間を味わってください。

皆さんもご存知のことと思いますが、国連全加盟国が令和12(2030)年までに達成を目指す、世界を変えるための目標「SDGS」(「持続可能な開発目標」)があります。「SDGS」で目指す「誰一人取り残さない」世界は、誰もが快適で活力に満ちた質の高い生活を送ることが出来る社会の実現につながります。

誰もが快適な生活を送ることが出来る社会の実現を図るために、私たちが個人レベルで「何を知らなければならないか」とか「どんなことが実行できるのか」を考えたり、行動を起こすためにも毎日の新聞を精読することは、大変役に立ちます。新聞は、学校の図書館でも、地域の図書館などでも読むことが出来ます。「SDGS」で目指す「誰一人取り残さない」世界の実現を可能にするために、私も含めて、個人レベルの活動から始めましょう。

 

私が、ファイルした記事の一つに今問題となっている「食品ロス」があります。皆さんにも大いに関心を持ってもらいたいので、日本経済新聞 令和元年5月20日に掲載された記事の一部を紹介します。

 

環境省の推計では、2016年度の食品廃棄物は2759万トン。このうち「食品ロス」は643万トンに上る。これは国連世界食糧計画(WFP)が1年間に途上国に援助する約2倍にあたる量だ。(中略)世界では今も9人に1人(約8億人)が栄養不足とされる。

廃棄処分には国民の税金も投入されている。廃棄物Ⅰトンを燃やすのに数万から十数万円の税金が使われている。賞味期限ぎりぎりの商品を消費者が敬遠することを恐れて、小売業者は、製造日から間もない商品の供給を求める。賞味期限まで余裕のある商品も廃棄に回す。悪循環が続いている。

 

以上が「食品ロス」に関して抜粋した記事です。私たちが、「何を知らなければならないか」とか「どんなことが実行できるのか」を考える上や実行する上でも参考になると思います。皆さんも、ぜひ、気に入った記事をファイルし、そこから、考えや行動を発展させてください。この夏休みが皆さんを更に成長させるものとなるよう期待します。

 

- - <今月の推薦図書>- -
2019年本屋大賞の10冊目となる「ひとつむぎの手」 知念実希人著 を読み終わりました。今年度も10冊を読み切りました。

本屋大賞関連で国語科の鈴木先生の企画で、「大宮開成大賞」が開かれます。私も参加しようと考えています。詳しい内容は、図書館にパンフレットありますので、ぜひ、手に取っていただき、この企画に参加して欲しいと思います。

 

先月から私が読んで気になったり、皆さんにぜひ読んでみて欲しい本の紹介を始めました。今月、推薦するのは、小川糸さんの本3冊です。

 

「ツバキ文具店」  幻冬舎

「キラキラ共和国」  幻冬舎

「つるかめ助産院」 集英社

 

「人とのつながり」や「やさしさとは何か」を考えることが出来ました。心温まる本です。夏休みの時間に余裕がある時にじっくり読んで欲しい本です。


[2019/07/01] 「生きること」や「働くこと」をじっくり考えよう

前期中間試験も終わり、夏休みに入る前のこの時期に、普段なかなか考えることができない、「生きること」「働くこと」をじっくり考えてみて欲しいと思います。

 

人間(自分)が生涯を通してさまざまな役割を果たしていく過程で、自分が担う役割を考え、特に、「働くこと」を通して人々や社会にどう関わり、「自分らしい生き方」をするために、どんな学びをしなければならないかを考えて欲しいということです。

つまり、「自分が自らの可能性を高め,挑戦し,活躍できるように成長」し、「生涯にわたり,自立・自律し、職業を持って、社会に貢献できるように成長」するために、どうすべきか考えて欲しいということです。

 

この成長を果たすために必要な、あるいは、求められる力は、「協働できる力(人間関係をうまく築く力)」「自ら求め、自ら考え、自ら判断し、自ら行動する力(肯定感を持って、自己決定をする力)」だと考えます。

人とうまく協働し、自立・自律的に自分の未来を切り拓ひらいて生きていくために、変化を恐れず,変化に対応していく力も不可欠です。その力を身に付けるために、毎日の学校生活で、学ぶ面白さを実感し、未知の知識や体験に関心をもち、仲間と協力して学ぶことの楽しさを通して、未経験の体験に挑戦する勇気と生涯にわたって学び続ける意欲を持って欲しいと考えます。

 

また、向上するために、学び続けることは大変重要ですが、学んだだけで終わってしまっては、過去の知識や他人の知見の後追いになってしまいます。学んだ後に、自分の考えを持ち、それに基づいて、行動に移す実行力が非常に重要です。「学び」と「行動」を繰り返すことで、新たな課題が発見でき、今後どう学ぶべきかが、具体的に見えてきます。諦めず、粘り強く取り組みを続ければ、必ず、自分の方向性が分かってきます。

難しい課題で、根気のいる課題ですが、「生きること」や「働くこと」をじっくり考えることは大切なことと思います。しっかり考えましょう。

 

- - <今月の推薦図書>- -

今月から私が読んで気になったり、皆さんにぜひ読んでみて欲しいほんを紹介したいと思います。参考にしてください。

「注文の多い注文書」 著者 小川洋子 クラフト・エヴィング商會

ちょっと変わっていて大変面白い本でした。とにかく手に取って読んでいただきたいと思います。また、小川洋子さんの本では、「博士の愛した数式」もお勧めです。この2冊が気に入りましたら、他の小川洋子さんの本も読んで見てください。


[2019/06/05] 読書のすすめ

中高一貫部も高校部も暑い中での体育祭、本当に大変でしたが、その中で、皆さんがひたむきに全力で取り組み、協働して創り上げたのは、大変立派でした。

 

6月は、前期中間試験など多くの行事があり、忙しい月となりますが、そんな中でも皆さんに、多くの本に触れていただきたいと思い次のコラムを書きました。

今年も、4月9日(火)に「全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本 2019年本屋大賞」が発表されました。本校の図書館でも特集されたので、実際に読んだ人もいることと思います。私は、去年から、本屋大賞に選ばれた10冊全部を読破しようと決め、5月27日の時点で9冊を読み終わりました。最後の一冊は、8位となった知念実希人の「ひとつむぎの手」を読めば、10冊全部を読破します。読み終えた9冊で、個人的ですが、特に、皆さんに読んでもらいたい(勧めたい)本は、1位となった瀬尾まいこの「そして、バトンは渡された」と2位となった小野寺史宜の「ひと」、6位となった木皿泉の「さざなみのよる」、7位となった三浦しをんの「愛なき世界」の4冊です。

私の感想ですが、瀬尾まいこさんの「そして、バトンは渡された」が1位となったのは、多くの人が心温まる本を求めていることが、大きな要因になったと思っています。

 

本を読む楽しみ方は、いろいろあると思います。理屈抜きで読んで楽しいと感じる時もあるし、必要な情報を求めて読む時もあるし、何気なく読んでみて、読み進めていく中で、深く感銘したり、心が温まったりする時もあります。多くの本を読むことで、いろいろな経験を積み重ねていく中で、自分なりの読書の楽しみ方ができあがるのではないかと思います。そんな中で、心に響いた文中の言葉や文を書き出してみるのも、いろいろと多くの場面で役立つことがありますので、皆さんも取り組んでみたらいかがでしょうか。

 

今回は、1位となった瀬尾まいこの「そして、バトンは渡された」に出てきた360ページに書いてあった文章が心に残ったので紹介したいと思います。

「仕事も嫌いじゃないし結婚もいいかもしれない。でも、それは自分を削ってまでやることには思えなくて。そんな時、梨花に会って、娘を一緒に育ててほしい。娘の人生を作ってほしいって言われたんだ」 (中略) 「 ‥‥ 自分より大事なものがあるのは幸せだし、自分のためにできないことも子どものためならできる」 (中略) 血のつながりも、共にいた時間の長さも関係ない。家族がどれだけ必要なものなのかを、家族がどれだけ私を支えてくれるものなのかを、私はこの家で知った。という文章です。

主人公の17歳の女子高校生は、父親が3人、母親が2人いて、血の繋がらない親の間をリレーされ、4回も名字が変わり、家族の形態や愛情とは何かを考えさせられた本でした。

このコラムを読んでみて、何か感じて、この本を読んでみたいと思ったり、その他の本屋大賞の本を読んでみようと思ってくれれば、幸いと思います。


[2019/04/26] 人生どの段階でも学び

来週から風薫る5月になります。慌ただしかった4月もあと数日で終わり、新年度が本格的に始まる時期になりました。

 

日本経済新聞の連載コラム「一歩踏み出すあなたに」の平成31年4月10日付第6回にロンドン・ビジネススクール教授 リンダ・グラットン氏の「人生どの段階でも学び」という記事が書かれていました。このコラムは、若いビジネスマンや新社会人に向けて書かれたものですが、皆さんにも参考になることがあるので紹介致します。

 

記事の冒頭に、「私たちは信じられないほど技術革新のスピードが速い時代に生きていることを自覚しなさい」と指摘し、「一つ目は医療技術の進展などで寿命が延びること。二つ目は人工知能(AI)やロボット技術の急速な進展により、私たちが駆使したり、習得すべきツールや技術が刻々と変化していくという点」という2点をあげています。
「そのため、人生のどの段階でも学習を続ける姿勢が重要で、常に自分のスキルを磨き続ける習慣を人生の前半で身に付けることが必要」と述べています。リンダ・グラットン教授は、「もし私がいま20代なら、機械に取って代わられない人間特有の能力を伸ばすことを考える」とし、「それは、好奇心や共感、さらには社会性のスキル」と書いています。

また、「日本のことや世界のことをもっと知りたいという強い興味と、同時に他の人々やグループに共感し、それを創造活動に生かすことは機械では置き換えにくい重要な能力」とも指摘しています。

 

このコラムから皆さんに学んで欲しいことは、時代が激しく変化し、予測できないことが多くなっているからこそ、標題にある「人生どの段階でも学び」を意識し、常に自分のスキルを磨き続ける習慣が定着する本物の学習活動をして欲しいということです。その上で、変化することを積極的に受け入れ、常識を疑って新しいことに挑戦することに価値を置く学びをしていて欲しいと思います。真剣な学びやチャレンジを継続すれば、その中で得たものも多いし、必ず、何かが残ります。

 

「大宮開成」で学ぶことに「誇り(プライド)」と「自信」を持った学校活動をⅠ年間継続出来るように、お互い、頑張りましょう。


[2019/04/12] 大宮開成での学びに 誇り(Pride)と自信(Confidence) を持とう

改めて、新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。在校の中学・高校2・3年生の皆さんは、進級おめでとうございます。いよいよ新年度新学期が始まります。

皆さんもご存知のように5月1日より新天皇の即位により新しい元号「令和」が始まります。
「令和」は「大化」以来、248個目の元号。出典は現存する日本最古の和歌集「万葉集」の第5巻「観梅の宴」で詠まれた和歌の序文から抜き出されています。その意味は「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」とされています。新しい元号が始まる新年度が充実した学校活動となるよう頑張りましょう。

今年度の目標は、
1)校訓「愛・知・和」の精神を理解し、大宮開成での学びに誇り(Pride)と
自信(Confidence)を持って、一日一日を大切にすることです。

2)着実に成長を果たすため、高い志と向上心を持って、その実現に向けて高いレベルの
努力を継続することです。

3)「調った器にこそ学力は宿る」ので、幅広く教養を高め、人間力を高めることに努め、
全ての教科をきちんと学ぶことです。

4)人としての基本である (1)挨拶 (2)感謝 (3)思いやり の実践に努めることです。

今年度の目標を達成するためには、授業活動、部活動、学級活動、行事への取り組みなどで様々な経験や体験が大切と思います。皆さん一人ひとりが確実に成長を果たすために、どれも大切な活動でしっかり努力をしていただきたいと思います。しかし、その活動だけで、豊かに成長できるかというと不十分と思います。皆さんを取り巻く社会は、急速に変化しています。そんな急速に変化する社会で活躍するために、身に付けなければならない力の一つに、いろいろな考えを持った人と上手くやっていく力である「協働」の力を身に付けることも必要です。その協働力の基本は、中学・高校時代に身に付けなければならないと考えます。

 

今年度も目標の一つに、「いろいろな年代の人と豊かに関わりを持つ」といことをぜひ加えてください。そうすれば、いろいろ刺激を受けたり、自分では経験できないことを聞いたりすることが出来ます。その積み重ねが、必ず、成長を果たす皆さんの糧(大切にしている元気のもと)になるはずです。

 

さあ、いよいよ新年度がスタートします。自分の人生(生活)の中では、自分が主役の人生(生活)をしなければなりません。だからこそ、どんな事にも誠実に対応し、自分と同じように他人を大切にして、自分を高められる一年にしてください。今年も、皆さんの「頑張り」に期待します。


[2019/03/01] 新年度に飛躍を

平成30年度学校活動の最後の月になってしまいました。
高校3年生は卒業となり、卒業までにいろいろな事があったと思います。中学1年生から高校2年生にとっては、当然3月は「まとめの月」であると同時に「次のステップを準備する月」でもあります。 …more»


[2019/02/01] 「人とうまくやっていく力」を身に付けよう

新しい年となって早1ヶ月が過ぎ、2月4日の中学校・高等学校の入学試験が終了すると、いよいよ新入生を迎える時期となります。次のステージに進級するに当たり、一人ひとりの皆さんが先輩として、自覚ある行動をしなければならない立場になります。加えて、自分に責任を持ち、成果や結果が求められる立場にもなります。 …more»


[2019/01/07] 新年に「抱負」を立てましょう

新年明けましておめでとうございます。
学校年度では、2019年の新年として、気持ちを新たにする活動をすると同時に、平成30年度のまとめをする大切な3ヶ月の始まりになります。 …more»





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