今週の大宮開成

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2022/02/28

生徒が先生【一貫高1授業探訪】

2月の一貫高1の国語の授業で、生徒が企画した授業が行われていました。

 

高校1年E組。竹取物語に詳しい生徒が、ビデオの映像を抜粋して見どころをクラスにレクチャー。

「実はこの場面は、原典の描写とは異なるんです。」――詳しい!!原典もしっかり読んでいるんですね。

 

高校1年B組。

こちらは「図書館で説話を読みたい」という提案に多くの生徒が賛同。さすが、図書館になじみのある開成生ですね。提案者が作成した学習プリントを片手に、各自が古典全集を開き、説話の気に入った話を紹介し合いました。

↓「読むのもいいんですけど、作っても良いですか?」と、説話作りチーム発足。

↓図書館学習提案・学習プリント作成のTさん

「”文化的なもの”にもっと親しみたいと思いました。」―――みんなで読んでシェアすると、面白さや楽しみも倍増ですね。またやりたいことがあったら提案して下さい!

 

高校1年C組。

こちらでは、「『土佐日記』の魅力を紹介します」というAさん。

 

時代背景や著者についての知識も交えてスライドでプレゼンテーション。時には「教科書の○ページのここです。」というように、一つの授業を展開してくれました。中には、「○○大学の先生の論文にあったんですが……」という発言も。

 

↓見学に訪れていた先生も一緒に学んでいました。

 

↓スライドで伝わりきらないところは板書で共通理解を深めます。「この和歌の面白いところ、気づきました?言葉遊びなんですけど……クイズ研究部の○○君、わかる?!」「ええっ、俺?!」クラスで笑いが起こる場面も。楽しみながら学習できましたね。

〈担当教諭より〉

古典は、文法と単語をただ覚えるのでは意味がありません。B組の提案者のTさんが話してくれたように、「文化に親しむ」ことで、思考のヒント、また教養の一つになるのだと思います。中学3年から2年間担当し、やりたい授業を提案してくれたり、教員を超えて探究する生徒が出てきてくれたのが何より嬉しいです。「試験で○○点だった」だけではない、大人になっても心に残る授業を、一緒に創りましょう。

(教諭K)