校長 その日その日
Principal Day by day
Principal Day by day
2023/08/05
生徒たちは、必ず乗り越えてくる――あらためてそう確信させてくれた1日でした。
5日(土)、第64回埼玉県吹奏楽コンクール<高等学校部門地区大会・Aの部>がおこなわれ、先日の中学吹奏楽部に続いて、金賞(いわゆる“ゴールド金賞”)を獲得、高校吹奏楽部もみごと県大会出場を果たしたのです。
会場は中学生と同じ、さいたま市文化センター。今日は一般の方々で満員、そのなかで本校の演奏順は16時半と、遅い時間帯でした。
↓ 本番前①。チューニング室で音出し。緊張感が伝わってきます(提供:顧問K教諭。以下同)
↓ 本番前②。リハーサル室で本番前確認。左後ろでサポート部員が見守っている
そして本番――課題曲:水口透作曲『マーチ「ペガサスの夢」』、続けて自由曲:J.バーンズ作曲『交響曲第3番作品89よりⅠ、Ⅲ、Ⅳ』を演奏。
素人評で恐縮ですが、本校の演奏はパワフルという以上に繊細、ハーモニーが美しく、とても透明感のある演奏だと感じました。
何よりも、課題曲から自由曲に移る際、客席がシーンと静まり返って「レベルの違う学校がでてきたな…」という雰囲気が生じ、
自由曲が終わった直後、大拍手とともに異様などよめき(おぉ…/うぅ…)が起きたのを、私は間違いなく聴きました。
会場を後にし、19時過ぎ、顧問S教諭から結果報告メール、「県大会出場です」――素晴らしい!
↓ 演奏後の記念撮影。中央は指揮をとってくださったKコーチ
「Aの部」は、部員数が多い学校が自動的に属させられるカテゴリーで、吹奏楽王国・埼玉のなかでも綺羅星のような強豪校がひしめく、大変厳しいカテゴリーなのです。
本校がAの部にエントリーするのは、2年(2021年)ぶり2回目。※
しかし当時のメンバーは入れ替わっているので、初挑戦も同然です。今年の地区大会Aの部出場は45校、うち県大会に出場できるのはシード校を除き16校。再び今年、3倍の難関を突破したわけです。
※8/6訂正。失礼いたしました
先輩たちを超える、去年の自分を超える――先日の中学生もそうでしたが、生徒というのは必ず「乗り越えて」くる。
私たちがそれを信じ、生徒自身もそう信じられること。そのために教育と学校があるのでしょう。
一方、今日舞台に上がれなかった他の部員や先輩たちは、楽器運びなど裏方に徹してくれていたそうです。演奏メンバーは、勝利を支えてくれた「おかげさま」の力を、絶対に忘れてはいけません。
県大会は10日(木)。挑戦者として堂々と、強豪校相手に勝負を挑んでください。歴代の先輩たちが、保護者の方々が、そして教職員も、皆で応援しています!