校長 その日その日
Principal Day by day
Principal Day by day
2025/04/22
21日(月)、新学期3週目が始まりました。
↓ 教室にさす朝日が日増しに力強くなってきました
↓ 寒い日が多かったせいで、長く楽しめた芝川土手の菜の花もそろそろ見納め
↓ 今週24日(木)の生徒会役員改選を控えて候補者たちが朝あいさつを始めました。とても賑やか!
↓ 新中1生たちは理科で屋外生物の観察。H教諭「ほら校長先生お見えになったよ挨拶!」、いやいや夢中になってくれてる方がいいのです
――ところで20日(日)の新聞に「部活動の地域移行」の記事がありましたので※、本校の部活動運営事情にちょっと触れます。※朝日新聞4月20日(日)付け朝刊7面
部活動は学校現場の課題の一つで、教員の成り手減少の一因(=長時間労働)ともよく言われます。
公立と私立、中学と高校、本校と他校……学校ごとに事情はさまざまですが、本校は私立であることから地域移行はなじまず自校運営、つまり課題は自校内の体制です。
本校の部活動は中学17部活、高校39部活6同好会。
あくまでも「学習と両立できる活動量」を前提に、時間や活動日数を適切に決めています。
もちろん生徒には積極的に参加を勧め(中高とも任意だが高校生8割・中学生はほぼ全員加入)、高3の夏前まで活動することができます。
学校としては、いうまでもなく生徒の安全確保・技術向上の両面から顧問配置を考えるのですが、どうしても専門性のある教員ばかりとはいかず、また公式大会等が続くと勤務負担の問題も生じます。
この事情を少しでも緩和すべく、本校では2年前から独自に「部活動指導員」制度を整備しました※。各部の実情に応じ、今では中・高の約30部活、約40名の指導員を配置しています。
※これに関連し今年1月、本校のO教諭が「第59回全国高校体育連盟研究大会」で事例発表し表彰されました
指導員によっては、技術指導だけでなく大会引率できるようになっています。
おかげで生徒たちの技術向上だけでなく、教員の授業研究時間・ワークライフバランスの確保にも(まだ十分とはいえませんが)役立っています。
ただ悩ましいのは費用問題です。本校では「部活動という仕組みがあることを前提でご入学いただいた」「全ての生徒が加入の権利がある」として、部活加入の有無に関わらず、全ご家庭から"広く薄く"ご負担いただいています。
今後、指導員の設置部活をさらに広げる可能性もありますが、いくら生徒に還元されるものとはいえ、予算確保のために"広く薄く"方法のまま負担額を上げることは、部活動未加入のご家庭を考えると躊躇してしまいます。
ご家庭の理解を得られるよう慎重に検討を重ね、よりよい方法を考えていきたいと思っています。