校長 その日その日
Principal Day by day
Principal Day by day
2023/01/19
「大宮開成はなぜ進学実績が伸びているのか」。
頻繁にいただく質問ですが、答えるならば「昨日・今日がその答えです」といえるかもしれません。
18・19日と、高3担任団は一日中、端末とにらみ合っては、隣席の同僚とああでもない、こうでもないと話し合っています。この2日間は「大学入学共通テストの事後指導準備」日だからです。
先日の共通テスト後に、高3生は自己採点結果を教育企業3社に提供してありました。その分析結果、つまり全国の受験生の得点状況を踏まえた合格判定が、各社からバックされたのです。
「3社で結構、判定が違うんですよね。(同じ志望大学でも)〇〇社が厳しめかと思えば△△社は甘めだったりして…」「●●君が志望する××大学はD判定か……少し安全校を増やしてもらうか」(O教諭)
各担任は、約600名全員の判定のチェックに余念がありません。明日以降「事後指導」として生徒一人一人に登校してもらい、面談にて出願先を最終決定してもらうためです。
「大宮開成はなぜ進学実績が伸びているのか」。
企業秘密など何もなくて、ただ私が答えるなら、
一人一人の進路に、最後の最後まで、担任が真摯に向き合っている。さらに生徒がそれに応えてくれている。
これだと思うのです。
学校は、3年間・6年間を通して生徒と人間関係を築き、彼らの適性を把握しています。
「送り出して終わり」ではなく、人間関係のうえに将来を見据えた進路指導を行うことこそが、学校の存在意義なのではないでしょうか。