校長 その日その日
Principal Day by day
Principal Day by day
2025/01/30
「インドネシア・バリ島では水不足が深刻化しています。なぜなら…」
「がんについて今年から3年間かけて探究します。今年はがんという病気そのものについて調べました」…
―今日から「模擬プレゼン」が始まっています。
中高一貫部のプレゼンテーション教育では、毎年2月に全体発表会『開成文化週間』があり、そのクラス予選が模擬プレゼンです。
5時間目、まず中3の様子を廊下から。学年テーマ「世界」に基づいて個人の探究成果を発表しています。
↓ Oさん。世界の水道事情から日本を考察
↓ Sさん。農業と世界
↓ Kさんは世界の教育。切実な文言が
↓ Uさん。各国の臓器移植事情について。「臓器提供カードの認知普及に努めたい。私自身が命と体を大切にして生きていきたい」
↓ 高1からは自由テーマに。Sさんが某ラーメン店の魅力について熱く語る
毎年探究のレベルが上がっているのを実感します。問いそのものの設定、問いの解決のためにどんな方法があるのか。自分自身はどう関与していくのか。数年がかりで探究するという決意――。
「○○について調べました、おわり」的な発表は、もはや見なくなりました。
2月の全体発表会で審査を務める私は、すでに生徒に「ウケ狙いの発表はぜんぜん評価しないよ」「自分のテーマについて心の底から凄い!と思ったこと、それを自分の言葉で伝えようとする“熱さ”を見てるからね」と明言してあります。
今日の模擬プレゼンで、今年もこれに値する発表がありそうだと期待が膨らんできました。
15歳は、平気でハードルを超えてきます。今これができるなら、一体どんな大人になっていくんだろう…良い意味で恐ろしいです。
先日「大切なものは目には見えない」と書きましたが、手前味噌ながら本校ではほとんどの生徒が一定の探究レベルにあることも、本当は広く知っていただきたいことの一つです。
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↓ プレゼンを覗いた戻り道、図書館では高3生が赤本で追い込み中。明後日から私大受験が本格化、頑張れ!