校長 その日その日
Principal Day by day
Principal Day by day
2023/11/25
「今年はカレンダー上、共通テストが最も早い日程になります」「勧める受験校数はあくまでも“現役合格”を保証するための校数で、ムリに勧めることはありません」…。
――25日(土)、高3最後の保護者会を行いました。今回は2か月後に迫った大学入試について、日程確認や出願方法など具体的なお話が中心でした。
●入試まで/入試開始後の動き
本校の「冬期講習」「共通テスト直前模試」活用のおすすめ/「受験カレンダー」を立ててください/大学入学共通テスト後の自己採点の重要性/共テを踏まえてどのように私大・国公立大に出願していくべきか/英検®のCSEスコア証明書の取り寄せ方・本校発行の調査書の用意etc…。
「共通テストの時期(1/13・14)は、県内では中学入試がちょうど重なり、ホテルが取れない恐れがあります」
「塾・予備校の進路指導をあてにしている生徒は、当然その予備校の模試データでしか判断してもらえません。しかし学校での進路指導のメリットは、複数の予備校模試リサーチで総合的に判断できることです」( 一貫部・O学年主任)
↓ 中高一貫部
↓ 高校部Ⅱ類コース(文系)
↓ 高校部Ⅱ類コース(理系)
↓ 高校部先進コース(文系)
●今年の各大学の傾向
「国公立の後期日程もねらい目。近年は“欠席率”が高いため」「国立CH大、共テだけでは配点上、逃げ切り困難だから二次試験対策が必要」「Y国立大、上位者は減少傾向だが志望者自体は増えているので共テ・二次試験の両方対策が必要」「3科目で受験できる国公立は…」「英検スコアを上手く活用する。例えばW大の〇学部は英検®加点があるのに意外に知られていない」「今年の中堅私大、女子大の傾向は…」など。
●ご家庭にお願いしたいこと
「ご家庭では “〇〇大がE判定” などという話はしないでほしい」「試験当日まで伸びるのが現役生」「よく卒業生も言ってますが、12~2月の心の持ち方はホントに難しい。慢心しない、でも焦らない」(高校部・S学年主任)
「冬休み、入る前に“何に取り組むか”を明確化するのが大事」「入試時期は、生徒以上に親御さんこそ落ち着いてください」(一貫部・O学年主任)
私が各会場にたった10分立ち会っただけでも、これだけの話題(各会場ともスライド約90枚!)が。保護者の皆様は食い入るように、メモを取る間も惜しんで話に聞き入っていました。
昨今の大学入試制度はもはや高度情報戦(大学「全入」時代、大学側もあの手この手で「優秀な」学生を確保したい)。情報の欠如や間違った理解(=親世代の進路観)は、せっかくのお子様の可能性を狭めてしまいかねません。
本校にご入学いただいたからには、少しでも選択肢を広げ、自分最高の進路をつかんでいただきたい。
そのために大宮開成は進路指導のノウハウを蓄積し、学校を挙げて取組んできました。その発露がこの保護者会です。
もちろん最難関大ばかりでなく幅広い学力層・志望分野に対応しているのはいうまでもありません。
あらためて高3生を力強く応援していきたいとともに、手前味噌ながら本校の教職員の研鑽を誇りに思いました。