校長 その日その日
Principal Day by day
Principal Day by day
2025/04/24
23日(水)放課後、「3ヶ月ターム留学」帰国者と簡単な報告会をもちました。
メンバーは豪州(Tさん・IIさん・Fさん)、NZ(Oさん・Mさん・IRさん・Nさん・Sさん・Kさん)の9名です。高2:7名、高1:2名。
大きく3つについて訊きました。
1 いちばん身に付いたものは?
圧倒的に「リスニング力」。単に英語を聞き取れるばかりでなくすぐに応答できる力、実用的な言い回しが使えるようになった、という人もありました。
それとともに「積極性」。人見知りだった自分が人に話しかけられるなんて…(Fさん・Mさん)、苦手なもの(犬・料理)が克服できた(笑)(Kさん)と、自分でも変化に戸惑うほどのようです。
初めてのもの・ことに動じない「順応性」(IIさん)、大家族のホストファミリー=祖父母・両親・兄弟4人=が貴重な経験だった(Oさん)と、日本にはない環境に刺激を受けたとの声も。
興味深いのは「水や電気の大切さ」(IRさん)。ステイ先で予期せぬ停電・断水(=雨水タンク利用のため)があったのですが、騒ぐことなくそのまま過ごしたと。
――語学力だけでない、オーストラリア/ニュージーランドの文化・価値観の違いを身をもって知り、何よりも「自分を”越境”する力」がついたことは全員、間違いないようです。
2 失敗したことは?
SIMカード紛失、手を挙げないと乗れないのを知らずバスに乗り損ねた(Kさん)、
数学のレポートで使う資料を間違え、一から書き直してギリギリ提出期限に間に合った(Oさん)、
ホストファミリーの知り合いの家の小さい子に「You’re my favorite!」となつかれ過ぎた(IRさん)、
本校のローファー・ズボン、現地の放課後それでサッカーをして大変なことになった(Tさん)…。
いちばんドタバタがあった?のはNさんで、
「帰宅して家のドアを開けたら飼い犬が逃げ出してしまい、近所の子どもたちに手をつないでもらって道をふさぎ何とか捕まえたら、後でホストに『いつものことだ』と(笑)」。
――とりあえず身の危険になるような失敗がなくて安心しました…。
3 これから行く生徒に伝えたいことは?
男女の変なカベがない、「察する」文化でないから自分が出せる。誘われたら"乗れ"!(Mさん・IRさん)、
現地の人だけでなく各国の人(留学生)どうしで親睦を深められる(Oさん・Nさん)
――一方で、自覚・人としての心構えを求める重要な指摘も。
授業が日本と違い、翻訳アプリなど使えて楽しようと思えばできる。自律の心が大事(IIさん)、
日本人と話していたら意味がない。自分からどんどん発信し休日も積極的に外出すべき(Sさん)、
ホストから「感謝の言葉thank you, pleaseを必ず伝えること」といわれた(Sさん)。
"やらなきゃいけない"ことへの忍耐力。「No」と言えることも大事(Kさん)。
――日本人マインドでは何も身に付かない、という箴言ですね。校訓「愛 知 和」にも通じるものがあります。
そしてやはり、
世界中の友達ができる、今もつながっている。現地でチャレンジの気持ちが強くなる。3ヶ月あっという間(Nさん)、
最後の部分は全員が手を挙げました。
↓(前列左から)Oさん・IRさん・Mさん・IIさん・Fさん、(後列左から)Nさん・Sさん・Kさん・Tさん。SさんKさんは出発時は中3でした
(ジャージなのは学校行事の関係です)
留学経験は皆さんが大人になったときに、強烈な光を放つようになります。一生の宝です(校長自身がまさにそうだから)、
大学でもまた留学に挑戦してみては?そのときはぜひ自分のお金で、と伝えて締めくくりました。
9名の皆さんお疲れ様、そして素敵な話をありがとう!