本校では毎年、年度当初に「校長課題」として、教職員にレポートをお願いしています。

今年は「東京大学が出しているメッセージ（＝外部リンク。高校で身に付けてほしい学び）」に対し、「一教諭として、一教科担当としてどのような教科指導が考え得るか・周囲とどう協働すべきか」を考えてほしい、としました。もちろん批判的見方も可、です。

 

「東大の言うような知識の活用力や批判的思考力を付けさせたいが、現状のカリキュラムでは教える内容ばかり増えていて、基本的知識を付けるだけで時間数が足りない」

また、

「現状では、教員も生徒も忙しすぎて、生徒が本に親しんで自主的に学んだり、教員が自己研鑽したりする時間が取れていない」

「東大のメッセージは、如何ようにでも取れるメッセージだ。結局まんべんなく教えるしかない」etc.…

 

様々なレポートが挙がり、率直に個人の反省や現状の学校体制への建言を述べてくれたものばかりでした。

手前味噌ですが、本当に本校の教職員を誇りに思います。

 

レポート対象者は100名ほど。多忙な中提出してくれたものですから、一人一人拝読し、なるほど、そう考えるか、などと私こそ謙虚に読ませていただき、随時私の感想を付して返却しています。

 

大宮開成は、これまでも常に変わってきました。

私は今年度、学校運営キーワードの一つを「再出発」とし、さらなる学校改革を進めていくと明言しました。

ちょうど、先進的な学校を視察したいという現場の声もあがっており、この夏、いくつかの他校様にあたっているところです。勝手なお願いをお聞き届けいただいた学校様、本当にありがとうございます。

 

大宮開成は、これからも変わっていきます。

転石苔むさず、でありたいと思っています。