先日の中３引率で、久しぶりにホタルを見ました。

１日目は奈良東大寺のそばに宿をとったのですが、その晩、添乗員のかたが「東大寺の裏にホタルが出るんですよ。ちょうど今の時期」というので、学年主任の許しを得て、見に行ってみました。

宿から徒歩５分、暗がりの大仏殿の裏の坂を上り、「大仏池」といわれるあたりに行くと……

 

↓　いました！（中央付近、わかりますか？）

 

乱舞、というほどではないですが、池と周りの山林一帯のあちらこちらで、ぽーん、ぽーんとほのかな灯りで、仲間を確かめ合うように明滅しています。

20時30分ぐらい。曇り空、やや蒸し暑い晩でした。

池の水質からしてヘイケボタルだと思われますが、15年ぐらい前に福島で見たホタル以来なので、久しぶりに胸の奥がじわっとしました。

 

地元では知られているのか、小さなお子さん連れのご家族も多数見に来て「ホタルいる、ホタルいるよ」と話している様子はほほえましく、埼玉の身としてはちょっとうらやましく思いました。

 

ホタルは、自分にとって懐かしい人が会いに来ている、と聞いたことがあります。

6月23日という日にこの光景に出会い、このような思いを抱いたというのも偶然ではないような気がします。

あるいは、東大寺を守り伝えてきた”いにしえびと”の姿なのでしょうか。