校長 その日その日
Principal Day by day
Principal Day by day
2023/06/30
中2の奈良京都伝統文化研修から帰還以来、今年は心地よい疲労とともに、不思議な余韻を感じています。
多分、お寺や宿舎などお世話になった先々で、例年以上にいろいろな方に話しかけられたり、お話を伺ったりしたからかもしれません。
帰還4日後もなお、私の胸に残る話――薬師寺のお坊さんの法話――の要約です。
「君たちな、いまこうやって話を聞いてるけど、『つまらないなあ』とか下向いたりする人おるやろ?―「顔」って意味、漢字で書くと(ホワイトボードに)そう、「面」と書くよな。
面が下向く、つまり「倒」れると(またホワイトボードに)、そうだ「面倒」だ。
下を向くからつまらなくなる。つまり、面倒な気持ちは自分から作ってしまうんや。
逆に、顔を上げるとどうなる? 顔に日が当たって「白く」なるだろ?(ホワイトボードに書く)そうだ「面白く」なるんだ。
つまり自分から問題と向き合えば、何でも面白く感じるし、解決しないものなどないんだ。
自分から物事に向き合い、何かを見つけていくこと、君たちが社会へ出ていくために大事なことだぞ。
だからこの修学旅行――君らは修学旅行といわず「研修」というのか? ほう――研修でいろいろなものを見るだろう? その場でしか見られないもの・できない経験を、しっかりしていけ。
こういうのを心掛ける人としない人で、これから差が開くんだ。君らの歳から、先を見据えること。そういう歳になったんだぞ。
自分の人生は、自分で決めていこうな、それじゃ終わりにします、合掌」
文字で書くと説教的ですが、当日は巧みな話術で、生徒みな大笑いしながら楽しく拝聴しました。ぜひ皆様も機会があれば!