校長 その日その日

Principal Day by day

校長 その日その日

 

2023/07/09

(7/9)「最高の一校」に出会う夏に

夜来の雨のせいか、蒸し暑さの際立つ9日(日)。本校では早朝から某中学受験塾様の会場模試が行われました。

 

7時過ぎから続々と受験生と保護者様が来校。受験生は模試会場へ、保護者様はお子さんの後ろ姿を見送って帰る方もいましたが、今日はかなり多く(100名近く)の方々が「保護者控室」での待機を選択されました。

 

保護者控室となったウェルカムホール。まず当該塾のO先生(大宮校舎)から、「夏の成績向上につながる勉強のしかた」「模試結果の効果的な活用方法」や、「模試で間違えた問題はその日のうちに見直すこと」「子どものやる気を促す声掛け」など、温かいお言葉かつ示唆に富むお話がありました。

 

傍でお聞きしていて、学校現場にも通じるなあと共感しつつ、メモを走らせる保護者様を見て、あらためて中学受験ならではの保護者様の気遣い、ご苦労をひしひしと感じました。

 

そのあと引き続き、本校からも「中学説明会」を実施

本校で伸ばす力(進路を拓くための学習習慣の徹底、進路指導、プレゼン教育)。人と人との関わり合いの重視(質問対応、生徒どうしの教え合い、生活記録ノートの意義、新しい国際教育プログラム)。そして令和6年度中学入試のポイントなど。

 

スライド・動画を交えお伝えしたところ、今回はいつになく多数のご質問を受け、反響に驚きました。「出題傾向は変わるのか」「うちの子は生活記録ノートをつけられるだろうか」「他県からの通学状況は」「男子女子のバランスは」「うちの子は〇〇なタイプだが、合うだろうか」「通塾率は」「夏期講習などどんな感じか」…。

 

受験を前に、ご不安ご心配はもっともだと思います。私がある方にお答えしたのは「お子さんと、またご家庭内で『何のために中学受験をするのか』の温度合わせをするといいのではないでしょうか」。

 

なぜなら、受験まして6年間通学するのは、他でもないお子さんです。ご家庭内の意思不統一は、ゆくゆくお子さんの精神にも影を落とすからです。

 

「偏差値」「学校名」「風聞や親の欲:失礼」にお子さんを合わせるのは本末転倒。ご家庭の教育観をまず明確にしたうえで、お子さんとともに足を使って学校を見ていただくこと

そこで出会った教員(校長?)・在校生、校舎の醸し出す雰囲気はどんなか。私は「肌感覚」(とくにお子さんの)は、良くも悪くも意外に正確だと思っています。

 

「全ての受験生にとっての」最高の一校があるのではなく、「一人一人の受験生にとっての」最高の一校があるのは言うまでもありません。

 

暑さ厳しい季節ではありますが、皆様がそんな一校に出会う夏であるよう、心から願っております。

 

ps. 当コーナーを「いつも読んでいます」のお声、本当に嬉しく思います。不定期の拙文ですが今後も頑張ります。