校長 その日その日
Principal Day by day
Principal Day by day
2023/09/14
■1週間お休みをいただいていました。
他の教員から「校長が体調を崩すなんて…」と驚かれてしまい、自分でも苦笑することしきりです。が、むしろ誰でも感染症のお世話になりうると、身をもって警鐘を促せてよかったかもしれません。
軽く衝撃だったのは、1週間の間、
❶通勤途上の田んぼの稲がすっかり刈り取られ、その痕から青葉がまた伸び盛っていた※こと。
※これを稲孫、穭(ひつじ・ひつち・ひづち)という。初めて知る言葉でした
❷校舎の塗装直しのために掛かっている足場に、ツタが絡み2階の高さまで伸びていたこと。
――「1週間」以上時が経ったのではないだろうか……今さらながら、私たちの日常光景というのは、毎日見ていると気付かない、しかし間違いなく移ろいゆくものの集合体なのだという、当たり前のことを病臥のおかげで実感した次第です。
生徒側も同じように感じてくれているのか? 久しぶりに朝のバスを迎え立つと、“校長、久しぶりかも” とニコっ(ニヤっ?)と。心なしか期末テスト前よりも優しい視線に感じました。
くだんのツタには気の毒ですが手で伐りました。
■久しぶりに出勤し、人影のない朝7時。
↓ 高3のクラスでは「共通テストまで〇日」の文字が
と思いきや廊下の向こうから、もう登校した生徒が1人歩いてきます。
私「早いねぇ頑張ってるね。自習するんですか」
生徒「僕、去年まで遅刻ばっかりで全然ダメだったんで、高校生になったからきちんとしようと思って」
中高一貫部の高1生でしょう。
彼の背中を見送りながら、思い出したのは昨年訪れた京都・大徳寺さんの言葉です(抜粋)。
わたくし自身の将来は
今この瞬間 ここにある
今ここで頑張らずに いつ頑張る
――皆様もどうぞご自愛くださり、一日一日、歩んでいきましょう。