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2021/06/28

「平和」を考える 高校部2学年 先進・Ⅰ類コース

◎「いわゆる正義の戦争よりも、不正義の平和の方が良い」 井伏鱒二『黒い雨』より

6月26日、高校部2学年の先進・Ⅰ類コースは9月に予定されている長崎への国内研修旅行をまえに平和学習を行いました。

生徒一人ひとりが太平洋戦争の始まった理由や、終戦までの経緯、日本に原子爆弾が落とされた理由を調べ、それぞれが原子爆弾の投下、戦争への考えを述べたうえで臨んだ平和学習。

映像資料等を使用し、太平洋戦争開戦から今年1月の核兵器禁止条約発効まで、過去だけでなく、これからの平和を考える有意義な時間となりました。

自分達と同年代の特攻隊員や負傷した何の罪もない人々、焼け野原。
彼らの目にはどのように映ったのでしょうか。

 

「思い出してほしい。戦争を起こしたのも、原爆を落としたのも人間だ。

戦争によって亡くなった人々は人間によって殺されている。

いま、戦争がおこったら、家族が、隣に座っている友人が明日にはいなくなっているかもしれない。

人の命の重さをまず考えるということを、戦争を考える時には大切にしてほしい。

命の尊さ、大切さを考えることが平和につながる。」

 

終了間際、先生の紡ぎだした言葉は生徒達の心にきっと響いたはずです。

 


◎「アイヌ民族の文化」について知る

6月26日(土)愛知和ラーニングcoreの時間を使いまして、高校部2学年のⅡ類・Sコースは9月に予定されている北海道への国内研修旅行の事前学習としてアイヌ民族についての学習をしました。

生徒たちは中学生までの学習で、アイヌが日本の先住民族で北海道に住んでいるくらいの知識しか持っていませんでした。同じ日本に住みながら、異なる言語や宗教観・文化を持ち、明治以降の近代化の流れで失われつつあるアイヌ文化。そのような中で、現在もアイヌ文化を後世に残そうと尽力している生徒と近い世代の2人の活動についての動画を視聴しました。

動画から私たちとは異なる文化や風習をもつアイヌ民族のことを知ることができ、文化や風習を知ることは他者を理解する始めの1歩になったでしょう。また、自分たちのアイデンティティとは何なのか、自分たちの文化を発信するにはどうしたらよいかなど考えてもらえるきっかけになったと思います。