今週の大宮開成
NEWS & BLOG
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2023/08/13
(前回の記事➊から続くリポート:引率教諭KD)
大阪大学の見学後は自主研修。班ごとに自由に大阪の街を散策し、京都のホテルには集合時間が決めてあるだけです。
大阪から京都への移動時間を考慮しなければならず、限られた時間で大阪を楽しむには計画性が必須。
散り散りになった生徒達から、楽しそうな写真が次々と送られてきました!
京都のホテルに戻ったら夕食、バイキング形式でした。
ハンバーグ&ポテトフライ&エビフライ&唐揚げ&スイーツと、なかなか高カロリーな食べ物ばかり運んできた生徒に指摘すると、「サラダもちゃんと持ってきてますから!」と強気の一言。「えらいね」と返答しておきました。食事に関しては幸せなら何でもOKです!
一夜明け、ホテルの目の前の京都駅から電車で京都大学へ。
京都大学では吉田キャンパスにある「総合博物館」や「附属図書館」などの施設を特別に見学させていただきました。
知的好奇心をくすぐる歴史的遺物や先人の研究の展示は、私たちに現代を生き抜く知恵を与えてくれるものとして興味深く感じました。
大阪大学に続き京都大学でも「学問」を楽しむことができ、大変有意義な時間を過ごしました(阪大では物理学の体験、京大では歴史学や考古学の体験…高校2年生になる前に文系理系どちらに進むか選択しなければなりませんが、「物理」と「歴史」のどちらをより面白いと感じたかで、文理選択の参考になるかもしれませんね)
↓ これはチンパンジーの数字記憶の実験を、生徒達が被験体として体験している様子。非常に難しく、チンパンジーの知性に驚かされました。生徒達は「チンパンジーに負けたくない」と必死でした(笑)。※館内展示物の写真掲載にあたり京都大学の担当者様から特別な許可を得ています
京都大学の見学後は再び自主研修。班ごとに行きたい場所を決めて自由に京都の街を楽しみます。各生徒から、京都を満喫している様々な写真が送られてきました。
↓「四つ葉のクローバー」のタクシー。見つけた生徒が送ってくれたのですが、京都府内に展開する某タクシー会社の約1300台中、わずか4台の存在とか(通常は三つ葉)。何か幸運なことがあるかも!
引率教員(担任団)も併行して、京都の街並みや歴史的建造物、芸術に触れさせていただきました。
↓ 「大量のお土産を抱える教員と新幹線」(生徒撮影)。ホームに到着する新幹線は研修の終わりを感じさせ、生徒たちは少し寂しそうな表情を浮かべていました。
今回の研修での生徒の遵守事項は、「集合時間に遅れないように行動する」ことのみ。
自由度はすなわち自立・自律が求められることでもありますが、何一つ大きなトラブルも無く、生徒も教員も非常に充実感を得られた研修となりました。
大学の広大なキャンパスと高尚な学問を、高校1年生にして初めて自分の目と耳で体感したときの悦びや驚きは忘れえない思い出となったはずです。
あらためて大阪大学ならびに京都大学の担当者様のご厚意に感謝申し上げ、また保護者の皆様のご理解・ご協力にも心から感謝申し上げます。
最後に、1979年に大阪大学の医学部教授になり、1984年に京都大学の医学部教授、そして2018年にノーベル生理学・医学賞を受賞した京都大学名誉教授、本庶 佑たすく先生の金言を紹介し、閣筆とします。
「好奇心(Curiosity)を大切にし、勇気(Courage)を持って、困難な問題に挑戦(Challenge)し、全精力を集中(Concentration)して、諦めずに継続(Continuation)することで、必ずできるという確信(Confidence)が生まれ、時代を変革するような研究を世界に発信できるのです」
本庶先生が提唱されている「6つのC」は、何かを成し遂げようとする時に必ず大切になるものだと思います。
参加した生徒諸君は、研修で経験したことを基に自分の進路について真剣に考え、そして「6つのC」を胸に刻み、進路実現に向けてひたすら勉学に励みましょう!(引率教諭KD)